山本ヤマトさんが大好きなんです。
以下終わりのセラフと紅についてつらつら書きますが、例のごとくネタバレにはお気をつけ下さい。
SQで連載しているのを知って、最近2巻目が発売したのでちょうど給料日だったし買いました。
原作は「いつか天魔の黒ウサギ」とか書いてる小説家の鏡貴也さん。
それで漫画の担当が山本ヤマトさんで
コンテ構成が降矢大輔さん。ここの2人は紅(漫画)と一緒ですね。
鏡さんの小説は読んだことなかったので、内容はどうなんだろうとさっぱり分かりませんでしたが、とりあえず吸血鬼モノと知って期待は高まりました。山本ヤマトさんが吸血鬼を描くんじゃ読まないわけにはいかんだろうと
読んでみたら世界観やストーリー、キャラクターと全て凄くよかったです。吸血鬼モノといっても色々ありますし出尽くしてる感もありますが、王道でありながらどこか新しい感覚もあり、細かい設定も引き込まれるし、あっという間に2巻読み終わって次巻がとても待ち遠しいです。
最初は4年前の子供時代、人間の孤児が吸血鬼に隔離されているところから。その時点では人間は子供以外ウイルスで全滅したとあり、まじかと思って読んでたらそれは吸血鬼側の嘘だったと。伏線とかそうゆうのでなく単純に展開が面白い。
過去編が終わったら主人公が所属するようになる、吸血鬼殲滅を目的とした日本帝鬼軍と学校がメインの舞台に変わります。そっからは学園モノっぽい良さもありつつ。
日本帝鬼軍は鬼を宿した鬼呪装備という武器を使うんですけど、これが異能っぽいアレですね。いい感じです。
じゃあ吸血鬼の話をしましょう。
吸血鬼界の女王は第三始祖のクルル・ツェペシ
クルル様 | SMU [pixiv] |
これが求めていた吸血鬼。
女王だし偉いし権力持ってるし強いし
衣装も口調も完璧ときている
ロリなのにこういった相反する要素を持つことができるのが吸血鬼。
ありがとう。
あと人間側に捕まってた吸血鬼が逃げ出す事件があって、その吸血鬼がめちゃくちゃ可愛かった。めちゃくちゃ可愛かったけどすぐ殺されてしまいました。
そんなキャラまで素敵なキャラデザで山本ヤマトさんありがとうございます。
主人公側のヒロイン的なのは
日本帝鬼軍で主人公の監察役である柊シノア
なるほど。
可愛い。
主人公と違い登場時点で鬼呪装備を持っており、最初から凄い強いです。
クールなキャラって、今適当に考えたけど
馴れ合いを好まないあるいは人が苦手なのと
馬鹿な奴をからかうのが好きなタイプ
がいるかなって思ったんですけど、私は圧倒的に後者が好きです。
ことあるごとに主人公を「童貞だからじゃないですか?」とけなし、
全然顔笑ってないのに「ははは」と笑う感じがとても良いです。
無表情で冷たい目だけど、からかったりツッコミやったり普通に優しいところも良い。
そんな感じです。
とにかく山本ヤマト先生の描く絵が素晴らしすぎる。
次巻は9月。長い。気長に待ちます。
それでは紅の話に変わります。
紅 kure-nai
山本ヤマトさんのことを知ったのは紅がきっかけです。
最初はアニメを見て、それで漫画読んでみたら漫画が良すぎて、原作小説も全部読み…
今でも自分の中では一番といっていいくらい好きな作品です。
紅は原作小説、アニメ、漫画、OVAがあり
特にアニメに関してはかなり色々異なる部分があります。
アニメは原作の1巻である紫との出会いから九鳳院との和解までを1クールで放送していたのですが、大筋は原作の話でもかなりオリジナル要素が強いです。
キャラの設定も違うところが多い。
例えば犬塚弥生さんがすげー喋るしあと忍者の末裔の設定がなくなったのか戦い方が違うしあんまり強くない。
強くないといえば環さんの空手師範の設定もないようで普通に弱い。
キャラデザも、原案が山本ヤマトさんというだけで結構違う。近いキャラは近いですが、特に紫は相当違う。
アニメ↓
山本ヤマトさんの漫画↓
アニメの方も好きですが、僕はやっぱり山本ヤマトさんの描く紫が好きです。
アニメはどこか日本人形のような、古い日本の名家の子らしさが強いのかなと感じます。
ファンブックでも、旧華族をテーマに…とあって、そうゆうところに力を入れていたのでしょう。
でも紫はとんでもない境遇であるのに、明るくて元気ではしゃぎまわるような性格が良いし、それに相反する懐の深さや大物感、悟ったような立ち振る舞いをみせるところが紫の凄いところなので、キャラデザはこっちの方がしっくりきますし、服装も和服以外の子供らしいものが合ってると思います。
勿論、アニメはアニメで良さがあったと思います。
原作がかなり重い部分、心の痛さが凄いところが結構あるので、
それよりも子供の純粋な可愛さや絆の部分を強調したかったようです。
特にオリジナルのミュージカル回は伝説的でした。
あれは凄かった…
しかし、
OVAはTVアニメと同じような感じだろうと思ってたら全然違って驚愕しました。
漫画の特典だったことが大きいのだと思いますが、作画監督は同じなのにキャラデザが一新してより原作に近いものになっていました。
それはもう全部。全キャラ。
しかも内容も設定も完全に漫画のモノを扱っていました。
ほんと最高でした。
私が漫画ばっか推しているのは、山本ヤマトさんの絵が好きだからだけではなく、原作小説を超えているような気がしているからです。
小説は4巻目である「紅 〜醜悪祭〜(下)」で終わりです。
終わり、なんですが「完結」ではありません。
本編はたった122ページしか収録されておらず、残り1/3はアニメの台本や資料集などおまけのようなもの。本編も最後星噛絶奈との一騎打ちが本格化したところで終了。
結末は「紅 公式ファンブック」に収録された14ページで語られました。
エピローグのようなもので、絶奈との戦いは既に終わった後。
なかなか歯がゆいものがあります。
原作者の片山さんのせいだとかじゃなくて、色んな理由があってこうなったのでしょうし仕方ないと思いますが、ファンとしてはちょっとつらかったです。
漫画に関しては、挿絵からそのまま漫画を山本ヤマトさんが担当し、脚本を子安秀明さんが書いています。
山本ヤマトさんの漫画と、原案の片山さんと、脚本の子安さんが見事に相乗効果を生んでそれはもう素晴らしい出来だと思いました。
原作の設定や雰囲気はそのままに、足りない部分をカバーするかのように増強された感すらあります。
話の展開は、原作の順番を少し変えたり、原作の内容を変えるというよりはオリジナルを追加するといった感じで、原作とオリジナル両方楽しめます。
特にギロチン編がかなり増強されていて、途中レッドキャップ編が入ったり京都編があったり。
オリジナル要素で凄いのは
病院での切彦ちゃんと真九郎の戦闘で少しずつなんか違うぞ…
と思い、そしたら本来戦闘後ちゃんとした和解はできていなかったのに
切彦ちゃんが京都に逃亡したその後を描く話になり
結果完全に和解します。
切彦ちゃんは真九郎や紫の大切な友達だと決意を固め、友達のためなら悪宇商会も裏切るという姿勢になります。
わたしも大好きですが、漫画は切彦ちゃんファンにはたまらないと思います。
勿論怖い部分もちゃんと表現されてますし。
あと切彦ちゃんとリンさんの戦闘で、原作ではリンさんは殺されてしまいましたが
漫画では一命をとりとめます。
漫画は味方主要キャラを死なせないところを重視したようです。
そして最後の醜悪祭編。
これに関しては終わりの都合上なのか、多少はしょってる部分があります。
でも語られなかった絶奈との決戦の最後もかっこよく描かれていてすっきり終わり、
ラストに紫の授業参観の話を持ってきて終わらせたのがまた凄い感動しました。
ただ、醜悪祭のキリングフロアについては、
設定は原作通りでしたが、その残忍さをより強調する
一般人へ招待状を送りキリングフロアに来させる話がなかったのはちょっと残念でした。
といってもあまりに重いので漫画の雰囲気的に仕方ないですね。
いつのまにか凄い長くなってしまいました。
まだ喋り足りないし1人1人キャラについて言及したいぐらいなんですが
さすがにこの辺で…
完全に自己満ですが、読んでくれた方いましたらありがとうございます。。
紅は本当に全てのキャラが個性的でどのキャラも本当に大好きですし、
泣き笑い感動の嵐です。
アニメはもうだいぶ前だけど、ギロチン編とかやってくれないかな〜
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