アニソンDJのスタンスとか考え方についてつらつら書いてみます
あくまで個人的な解釈ですし
何が正しいとかこうするべきとかそうゆう話ではないですのでご勘弁を
まず、よく話にあがる「セットを組むかどうか」について
これについては様々な解釈があります。イベントやDJのジャンルによっても変わります。
今回は主にアニソンがメインになるイベントやDJに対してのみ言及しているので他のジャンルのイベントやDJはひとまず無視してください。
まとめると
現場の状況、雰囲気を考えて対応できるようリアルタイムで選曲
⇅
高クオリティのプレイをするために予めセットを組む
前者は
長所→現場のリアルタイムなお客さんの要望に答える事が出来る etc.
短所→ミックスや展開が荒くなりやすい、DJの個性が出にくい etc.
後者は
長所→展開が作りやすい、個性を出しやすい、ミスがでにくい etc.
短所→応用が効かない、柔軟性がない etc.
※展開…ここでは主に「流れ」のことを指しています。自分のプレイ内の流れ(分かりやすくいうと4つ打ちとか同じジャンルでミックスした方が流れは自然です)や、イベントの流れ(例えばオープンはあまり盛り上げすぎないような流れにする、とか色々)
そんな感じです。
つまり先に極論を言っちゃうと
「現場の雰囲気を的確に捉え、リアルタイムにそれに合った曲を選択し、その上で自分の個性を出し、展開を作る」
って感じになりますね。
ただそれを全て完璧にやるのはかなり難しいしリスクもあります。
そのため、各々自分のスタイルやイベントの性質に合わせて、得意分野であるリアルタイム選曲への対応技術を磨いたり、展開作りの技術を磨いたりするわけです(多分)
で、実際アニクラにはどうゆう場面があるのかといいますと
1.原曲中心、オンリー
2.remix、アニソン以外あり、remixオンリー
3.特定コンセプトあり(特定作品に対するフューチャーとか)
4.初心者のDJ
大きく分けるとこんな感じでいいんだろうか
順番にその性質について言及します
1)
リアルタイム選曲の比率が高くなると思います。お客さんが求めているものは「アニメソング」に絞られやすいからです。そのためDJはできるかぎりお客さんが聞きたいであろうアニソンをリアルタイムに選曲します。そして更に多くのお客さんが好きであるメジャーな曲を中心にプレイするDJは、巷では「現場主義」と言ったりするみたいです。(解釈間違ってたら申し訳ないです)
コス拾い(フロアにコスプレをしてる人がいたらその作品の曲をかける)なんかも分かりやすい現場主義の例です。
あとそのお客さんの性質上、ワンコーラス繋ぎが暗黙のルールです。なので稀にフルでかける場合は「これは◯◯だからフルがけします!」と言うこともよくあります。
あくまで比率的な話で、この曲だけはかける!とかこの流れはやる!などある程度事前にやることを決める場合も勿論あると思います。程度の話です。
そうなると必然的に「カットイン」や「ショートミックス」の必要性が発生します。どんどんワンコーラス(しかも原曲なので大体1分半)で歌詞も入ってて曲調も様々でその上リアルタイムに選曲するのですから、長くミックスするのは色々な意味でリスクが高いです。そんなこんなで元々hiphopDJでその技術を生かしてる人も多かったりします。
2)
かける曲や展開を考えておく、という比率が高くなります。お客さんが求めているものは「アニメソング」という観点だけでなく、より「音楽」や「クラブ」という広いものを持った人が多い傾向があります。アニメが好きプラス、4つ打ちが好きだったり、ベースミュージックが好きだったり、高速ブレイクビーツが好きだったり、色んな人がいます。そしてそうなるとお客さんはよりDJの「展開」や「ミックス」、または「ジャンル」に着目しやすくなります。また、イベント独自の空気が出やすいためにその独自の空気そのものが好きなお客さんもいるかと思います。
そのため、比較的展開や構成を重視するDJが多いように私は思います。(これがイベント独自の空気感、グルーブ感と相互作用するのではないかと)
しかし、あくまでアニソンイベントでもあるので、リアルタイムな選曲も必須条件です。原曲イベントほどではなく、これも程度によります。
ガッチリ組む人もいれば、展開だけ考えておいて選曲はリアルタイムって場合もあるし、一部だけ選曲していたり、その日使いそうな曲をおおまかにリストアップしておいてその中から選ぶとか、かなり幅はあります。僕はこちら側の場面が多いですが、僕もその時その時によって程度を変えます。
3)
これに関してはイベントによって1でもあり2でもあります。面倒なので割愛。
4)
これはちょっと番外編でDJ個人の話です。
初心者だと、イベントの性質がどうであれ練習したセットでないとDJにならない場合があるからです。なので曲被りでもそのままかけちゃう人も中にはいます。けど、これはそうゆうレベルのDJをブッキングした運営側やイベントのコンセプトにも関わることなのであまり考えても仕方ないことかもしれません。
で、ここで「曲被り」について補足すると、
基本的にはアニソンイベントでは曲被りは避ける傾向が多いです。
なので予め選曲をしていたとしても、その曲(またはその曲の元曲が同じ)が先にかかったらそれは外します。
そうゆう時のために、セットリストを組んでいても被った曲を違う曲に変えて対応したり、違う展開に変更したりします。よくいうのは「流れのパーツ、レパートリー」をたくさん持っておき、状況に応じてそのパーツを組み替えたり流れの分岐を変えたりってことをします。
この辺も程度によりけりですし、例えばトラックメイカーがDJをする場合自分の曲は被ってもかけることは多いですよね。被りよりも自分の曲をかけることが大事な要素の場合もあるからです。ゲストがそうゆう人だった場合、あるいはゲストの十八番みたいな曲があったりする場合は、レギュラーはゲストの持ちネタを潰さないようにするってのも考えてたりします。
何か色々書いたけどこれくらいで
自分は今まで経験ないですけど(あ、一度だけあった)
中にはセトリをイベント前に関係者で共有し合うってこともあるそうです。
今でもそうゆうのあるのかな?その辺は詳しくないので分かりません。
ただ、それもイベントの文化っていうか慣習だったりするので、まあ色々あるよって話です
地域によってそうゆうの違ったりします。
僕がずっと書いてたのはあくまで東京のイベントで僕の勝手な解釈です。
ちなみに僕は割と展開考えたり曲をじっくり選んだりするのが好きだったり
どんなミックスが合うかな〜とか練習するの好きなんである程度考えてから望むことが多い方です
勿論リアルタイムに曲選ぶし曲被りも必ず避けますが、その辺もっと対応力や空気読む力つけなきゃいけないと思って(短所)頑張ってます
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